参議院選から見えた展望
7月10日投開票の参議院選挙は、自民の大勝を許し、「改憲勢力」は改憲の国会発議に必要な「総議員の2/3以上」の議席を占めた。その中で維新は、比例では伸ばしたものの、選挙区では散々で、最重点区とした、激戦となった東京や京都では松井代表や吉村副代表ら幹部が連日のように投入したが相次ぎ落選した。
大阪選挙区では、維新は、支持41%の強みで2議席とったものの、埼玉では吉村府知事に「帰れコール」鳴り響くなど、全国政党化の壁は厚く、新規開拓は1議席もなかった。
「オール沖縄」のイハ氏勝利!
共闘の闘いに学び維新を倒そう!
大阪でも、去年の衆院選挙と比べると25万もの票を減らしている。20万を超える署名で大きく成功したカジノの是非を問う住民投票運動が、ボディブローのように大きく効いているに違いない。大阪選挙区でも反維新の統一候補を立てて闘えば与党の一角を崩すことは可能だった。
また、この間維新は、「身を切る改革」「教育無償化」を自慢しているが、その実まゆつばものだ。維新は「大阪では市立高校は完全無償」と言うが、無償なのは授業料のみで、入学金は必要、しかも所得制限があるので授業料が無償なのは府在住生の約半数に過ぎない。さらに、この間公務そっちのけで選挙運動を続けた吉村知事は、「特別職」の公務員、登庁しなくても給与は保証。公務ほったらかしでも給与は満額の現状は、「わが身には甘い改革」と言わざるを得ない。松井市長や吉村知事が各地を回って「大阪の実績」を訴えたところで、その中身はほとんど嘘デマまがいに過ぎない。
大阪維新を跳ね返す展望はある。一つは市民と野党共闘で議席を勝ち取った一人区の闘い、東京や沖縄の選挙区の闘いに学ぶことだ。次に大阪維新が「身を切る」と言いながら、医療福祉を切り捨て保健行政にかかわる職員の大幅削減など、多くの府民市民の身を切ってきた。その具体的な中身を府民市民に丁寧に語っていくことだ。その鍵は、この間の運動で府民にでたらめさを広く暴露したカジノである。大阪府民のための行政と真逆にあるカジノを軸にした大型開発などの悪政を広く訴え、反維新の立場で一本にまとまり闘えば維新の基礎票を削り取り、大阪維新をストップさせることができる!
(2022年7月13日)
住民自治を壊す大阪“維新”市政を許さない会
(略称:大阪維新を許さない会)
連絡先:E-mail=yurusanaikai@yahoo.co.jp
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