10月24日午後、エルおおさかで「大阪市教委は『指導力向上支援・判定会議』の議事録つくれ!指導不適切認定 分限免職 密室判定許すな!10.24集会」を開催しました。現在ステップアップ研修対象とされている人、在籍職場の人からも報告を受けました。
指導不適切教員認定を行ってステップアップ研修に送り込むためには、校長が申請書を対象教員に示し、意見書を提出できることを伝えなくてはいけません。2020年2月6日、それを見せてもらった職場の同僚は驚いたと言います。
林間学習のとき支援学級担当だったNさんは担当児童にしっかり対応していて安心して任せられたと思っていたのに、校長の申請書では、「あれができていない」「これができていない」ばかり。一日の反省の場もあるのに、そこでは何も言わず、できていないことを書き連ねるとはどういうことか。職場の中でみんなで話しあって問題に対処していくことが大切と思い、そういう姿勢でやってきた私たちのことを校長はまったく信頼していないということ。指導不適切教員認定のために書かれた校長報告書は、2018年8月から2019年12月までA4用紙28枚。それを見て、「私はどうみられているのか」「私の報告書は50枚になるのではないか」など、職場のなかまはみんな、校長の姿勢に不信を持った…と。
Nさんをステップアップ研修送りにさせはいけないと思った職場の同僚が何人も意見を書き、それをNさんの意見書の中にも入れて提出したのに、Nさんのステップアップ研修送りを決めた2020年3月16日の「指導力向上支援・判定会議」(有識者の審議会)には議事録がなく、公表されている「会議要旨」には、意見書については何も記述がありません。「主な発言内容」として、「自覚、責任感に課題」「教育的愛情に欠ける」「ステップアップ研修の決定が妥当」などの市教委事務局が適当に、恣意的に、ピックアップしたいくつかの発言が載せられているだけです。職場・教職員集団としての課題を考えるのではなく、個人に焦点をあて、その能力不足だけを追及する制度の在り方自体が問題ですが、その制度を前提にしたとしても、「指導不適切教員認定」という当該教員にとって死活的に重要な決定について、検討資料の記述もなく、きちんとした議事録もない状況は許されるものではありません。
ステップアップ研修は4か月を1期、最大3期(1年)を期限として、指導改善ができなければ分限免職とする制度です。恣意的な制度運用・密室判定が現状のままなら、そのレールに載せられたNさんの分限免職は不可避と言える状況です。私たち「大阪市教育委員会関係審議会の適正運営を実現する会」は、不当なステップアップ研修制度を問う大阪市教委との「協議」を11月17日に行います。10月25日付で「協議」に向けた質問(別紙)を提出しました。趣旨賛同の方には「協議」に参加いただけます。参加を希望される方は、下記まで連絡ください。
【連絡先】松田 090-1138-5776 matsuda.f.1208@gmail.com
大阪市教委は「指導力向上支援・判定会議」の議事録つくれ!大阪市教委との「協議」
11月17日(水)15:30~17:30 大阪市役所地下1階第1共通会議室
大阪市教育委員会関係審議会の適正運営を実現する会
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