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2020.12.17 大阪地裁提訴報告 『「君が代」調教NO!松田さん処分取消裁判』提訴しました

更新日:2021年1月30日

原告:松田幹雄


 12月17日(木) 13:00、駆けつけてもらった支援の仲間・弁護士さんとともに入館行進。訴状提出ののち、13:30から大阪地裁司法記者室で記者会見を行いました。

 先行する「君が代」強制にかかわる裁判において、すでに職務命令・戒告処分を認める最高裁判決が存在し、そのもとに多くの判決が積みあがっている状況の中で、記者会見では、『「君が代」調教NO!松田さん処分取消裁判』が大阪市国旗国歌条例の下での初めての裁判であることを強調しました。

 大阪市立学校の教職員が置かれている状況を説明するために、まず、5年前に大阪市人事委員会に処分取消の審査請求を提出すると同時に、橋下市長宛に出した『児童・生徒の「君が代」学習・指導にかかわる公開質問書』を紹介し、以下を読み上げました。


…私たち大阪市立学校教職員は、橋下市長の方針と『国旗国歌条例』『職員基本条例』の下で、「自身の『君が代』起立・斉唱によって、子ども達に『君が代』に対してとる態度の範を示せ。疑問や異議は許さない。考えることは必要ない。クビになりたくなければ従え。」と言われています。私は、この命令に従うことが、自分の保身のために自分に加えられた圧力を子ども達に転嫁すること、自分の人間性を捨て去ることであると感じています。…


 続いて、それにまったく答えない維新3代市長の下で、大阪市の教育の「荒廃」が進んでいることを大阪市ホームページに載っている「寄せられた市民の声 国旗国歌条例について」を紹介して説明しました。

 その上で、大阪市国旗国歌条例とそれに基づく教育長通知を示し、起立・斉唱が「慣例上の儀礼的所作」ではなく率先垂範行為としての「教育活動」であること、大阪市国旗国歌条例は、「君が代」の歴史と現実を生徒の目から隠して、誰もが国旗に向かって直立不動で「君が代」を歌う場面を演出することで、「国家は崇高なものであり、従うべきもの」との認識を刷り込む「調教」教育を目的としており、違憲・違法であることを訴えました。また、原告の主張は、子どもの権利条約に規定された児童・生徒の権利に基礎をおいていることについても説明しました。

 私のことも紹介してもらっている永尾俊彦さんの新著『ルポ「日の丸・君が代」強制』(緑風出版)についても紹介しました。

 提訴の報道については、毎日新聞WEB版と12月18日朝日新聞朝刊で記事にしてもらいました。教育の在り方を問う裁判にしていきたいと思います。ご支援、よろしくお願いします。


【関連資料】








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